「カレログ」というアプリ・サービスが話題になっている。
刑法の不正指令電磁的記録に関する罪に該当するとかしないとか、
ストーカー規制法に引っかかるとか、そういう点もあるけれど、
利用規約からしてちょっとおかしい。
カレログの利用規約(2011/7/30版)には「第1条 利用規約について」に太字で
「ユーザーがカレログを利用される場合、この規約に同意されたものとされます」
とあるんだけれど、あとの方に「第8条 禁止事項」として
「・第三者もしくは当社の財産もしくはプライバシー等を侵害する行為、
またはその恐れがある行為。」
「・第三者もしくは当社に、不利益もしくは損害を与える行為、
またはその恐れがある行為。」
とも出てくる。
ここで、「ユーザー」って誰?って疑問がわく。
「ユーザー」が料金支払ってサービスを受ける「会員」のみを指し、
アプリをインストールされた携帯端末の使用者が別にいるとすれば、
その携帯端末の使用者は「第三者」であり、サービスの利用自体が、
プライバシー等を侵害する(恐れがある)行為となり、禁止事項に該当する。
(つまりは利用規約の同意に関して矛盾が生じる。)
仮に「ユーザー」に携帯端末の使用者を含めるのだとしたら、
サービス提供側としては利用規約への同意を取る必要があり、
これを会員に代行させるとしても、「同意を取ってね」では済まなくて、
きちんと利用規約を読ませて同意を取るよう説明する必要がある。
(そうしていないということは「ユーザー」に携帯端末の使用者を
含めていないことの傍証か。)
なんか最初から破綻している気がする。