「サイバーセキュリティ読本」(一田和樹・著)を読んだ。
技術的な、というか、実際あった事件などをそのまま説明しているような内容なのか
と思っていたら、著者が著者だけに小説仕立てになっていた。
そういう意味では読みやすかったと思う。
マルウェア、スマートフォン、SNS、ソーシャルエンジニアリング、パスワードに
サーバー戦争まで多岐にわたる。ちょっと怖いなぁと思うような内容ばかり。
ちょっと難点なのは、小説風なのでどこまでが作り話でどこまでが事実かを
判断しにくいところ。実際にあった話を脚色しているのか、単なるネタなのか
混乱する読者がいてもおかしくないかも。
これを読んで何かしようと思うと「何もできなくなる」くらい現状はすごいことに
なっているという内容なのだけれど、何もできないからといって知らないままでいるよりは
多少なりとも知っているだけ避けようと努力することができる分、この本を読んでおいて
いいんじゃないかなぁと思った。