総務省|緊急時等における位置情報の取扱いに関する検討会 報告書「位置情報プライバシーレポート~位置情報に関するプライバシーの適切な保護と社会的利活用の両立に向けて~」の公表
というのが公表されて、この中の「報告書(案)に対して提出された御意見及びそれらに対する検討会の考え方」というのが面白かった。
法人・団体意見提出者に「ヤフー株式会社」がいるのだけれど、このヤフーの意見が面白い。
「報告書全般について」では、このレポートが電気通信事業に関するものなので電気通信事業以外でやる分にはこのレポートは関係ないよね?という確認を表明している。
ヤフーは電気通信事業者でしょうに。(笑)
「『3.位置情報の取扱いの在り方について』関連」では2つの意見を出していて、どちらの意見にも「過剰な同意取得」という言葉が出てくる。どういう意味なのだろう? 必要であれば、何度も同意を取る必要はあるし、十分な説明をして同意を取得しなければならない。説明するのが面倒、何度も同意を取るのが面倒、という風にも聞こえなくもない。
なお、この言葉、「『6.Wi-Fi位置情報について』関連」でも出てくる。
特に「利用者が通信以外の利用目的や第三者提供について、理解していれば、個別に同意を取得する必要性はない。」と言い切っている。
ヤフーは、同意を取得する際に利用者に理解させているということだし、利用者が理解していない(誤解しているなどの)ケースがあれば、それは同意が取れていないとするのだろう。
ヤフーが利用者に理解させられなかったのだから当然。
そして、理解しているとみなして同意を取得しなくてもよいのではと言っている。
「『7.今後の取組み』関連」では「過剰な説明や同意取得を求めることはかえって利用者の理解を妨げることになる。」とヤフー。これに対し総務省側は「事業者が利用者に対して事業者が説明や同意取得を行うことが、過剰な取組となり利用者の理解を妨げることにつながることにはならないと考えます」と返している。
総じて、利己的すぎる意見が多いように見受けられて、なんだかなぁ、という気がした。
(7/21追記)
ここまで書けるやまもと氏はさすが。(笑)
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